tickleな毎日

革もの工房 tickleのおしごと、日々のこと、愛犬ニコとのことを綴っています。

◎  革との出会い 

「枯れていく」 「朽ちていく」ものに昔から興味があった。
人にとって「滅び 形無くなるもの」なのかもしれない。
でも私にとってそれは、 新たなものに生まれ変わるように見えるのだ。







小さな頃からキラキラした新しいものより、使い古したもの、色あせたものにこそ惹かれる節がある。

お下がりの洋服。
もらってきた絵本。
古びたペンケース。

そういう暮らしの中で見つけたのが、母の鏡台に仕舞われていた革のポーチ。
それは母の大好きな赤色をしていたが、所々革の色が退色し、朱色になっている。

それを私は一目で気に入り、ねぇ ちょうだい とねだる。
使っていないのにも関わらず、初任給で買ったとか、叔母に買ってもらったとか。確かそんな理由で断られたと思う。

でも、どうしても諦められずにこっそりと……。

そうして何年か前にこの事をブログに書いて母に告白し、そのままお嫁に行った今でも現役で手元にある。
(母はこのブログの読者(笑)なので、ここに堂々と書きます)



【WASHED】 革を洗い終えたところ



革に朽ちるという言葉は似合わない。
いつまでもいつまでも育っていく。
与えてもらった環境によってどんどん変化する。
大切にしてもらえればそれだけ応えてくれる。
そっと撫でてくれるだけで輝きを増す。


自分の手から離れても、また再会できますように。
そういうものづくりをしたい。


このポーチの作り手はどんな人なんだろう

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